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インタビュー
「東急エンタメイト」は、東急がさまざまな仲間とともにエンタメを創造、応援するべく立ち上げたエンターテインメント領域の事業ブランド。クリエイター、街、企業、生活者など、多様な「メイト」とともにエンターテインメントの新しい価値や体験を共創していく存在でありたいという思いが込められています。
サウンドロゴとは、企業やブランドの理念や個性を、短尺の音楽で表現したもの。「東急エンタメイト」のサウンドロゴは、「メイト」という言葉の通り、複数のクリエイターによる共作で生まれました。制作の中心を担ったのは、J-POPを中心に数多くの楽曲を手がけてきた音楽プロデューサー兼作曲家・Carlos K.さん。今年5月に山梨県北杜市小淵沢で開催されたイベント「Creator's Camp 2026 in Yatsugatake」で、Carlos K.さん率いる音楽家チームが音を重ね、遊び心を交えながら、「東急エンタメイト」を表現しました。
本記事ではCarlos K.さんにインタビュー。サウンドロゴに込めたメッセージや、仲間との共作について語ってもらいました。

──まずは、Carlos K.さんと東急の出会いについて教えてください。
渋谷で活動するストリートミュージシャンを支援する「渋谷のうた」という取り組みがきっかけでした。音楽で渋谷を盛り上げたいという東急さんのビジョンと、渋谷を音楽の街にしたいという僕の思いが重なって、交流が始まったんです。
──「東急エンタメイト」という名称を最初に聞いたとき、どう感じましたか?
「エンタメイト」という言葉自体が面白いなと思いました。音楽を作っている仲間は、みんなクラスメイトのような感覚があって。サウンドロゴ制作の依頼を受けて、この「メイト」という考え方を聞いたときに、一人で作るよりも、たくさんの人で作ったほうがいいんじゃないかと思ったんです。
──Carlos K.さんは普段から仲間と一緒に音楽を作ることが多いと伺いました。
基本的に芸術は、自分との勝負みたいなところがあります。でも、いろんな人と刺激し合うことで、より伸びることもある。相手の反応を見ながら作っていくと、一人で作るのとはまったく違うものができあがるから面白い。これまでも音楽の現場で仲間と共作することを大事にしてきました。だから「メイト」という考え方に、すごく共感できましたね。

──「メイト」への共感が、サウンドロゴの共作につながったのでしょうか?
そうですね。音そのものだけでなく、作り方も「エンタメイト」らしくしたいと思ったんです。一人で完成させるのではなく、異なる感性を持つ人たちとアイディアを重ねたほうが、きっと面白いものになる。ちょうど僕が山梨県の小淵沢でクリエイターズキャンプを主催しているので、そこに集まる仲間と一緒に作ることを提案しました。
──そして初回の打ち合わせ中、すぐにサウンドを作り始めたとお聞きしました。
その場の熱量は、メモしておかないと消えてしまう気がするんです。だからいつもボイスメモで録ったり、鍵盤を弾いたりしていて。あの日もすぐに音を作って、皆さんの表情を見ながら「こういう形はどうでしょう」と骨組みだけ提案させてもらいました。

──音作りをする際、東急らしさをどう意識しましたか?
東急といえば渋谷のイメージがありました。渋谷は人の温かみがある街なので、人が集まってにぎわっていく様子を、ピコピコとかわいい音が集まってくるイメージで表現しています。東急さんからご共有いただいた動画に“集まって離れる動き”があったので、それに合わせてサウンドの骨組みを作り、BPMは渋谷の人が歩くスピードを意識して、当初想定されていたテンポより速めにしました。

「Creator's Camp 2026 in Yatsugatake」の様子。──今回の制作は「Creator's Camp 2026 in Yatsugatake」で行われたそうですね。
「Creator's Camp」は、僕が北杜市ふるさと親善大使として、小淵沢にクリエイターやアーティストを呼び、一緒に音楽を作るために始めた合宿です。参加者のファンの皆さんにも、小淵沢の魅力が届けばいいなと思って続けてきました。普段とは違う環境で、さまざまな人と刺激を受け合いながら作れるので、企業のサウンドロゴを制作する場としても面白いのではないかと思いました。
──制作メンバーはどういう方々だったのでしょうか?
僕が声をかけたのは、安室奈美恵さんの「Hero」で作詞作曲を担当したSunnyくん、SMAPの「SHAKE」や「らいおんハート」を作曲したコモリタミノルさん、そして山田涼介さんの「Escort」でベースを担当した坂本淳樹くんです。作曲家としてリスペクトしている大先輩のコモリタさん、友人でもあるSunnyくん、そして同世代の坂本くん。世代もジャンルも異なるメンバーが一緒に作れば、きっと面白いものが生まれると思ったんです。

サウンドロゴ制作中のCarlos K.さん、コモリタミノルさん、Sunnyさん。コモリタさんは「渋谷は未来的でありながら、過去の人たちの勢いや匂いも残っている街。そんな渋谷を音で表現できたら面白いなと思い、サイン波を使った柔らかい音と、レトロでアジアンな質感の音を重ねました」と語っている。
Sunnyさんは「“街をビルドしていく”という東急さんのコンセプトや、重なり合うブロックの映像が、音作りとよく似ていると感じました。サウンドロゴには渋谷の街の足音など、環境音も組み込んでいます」と明かした。
坂本淳樹さんは「街のキラキラした感情を出したくて、上のほうにキラッと鳴る音を目立たないように足しました。音を足し過ぎず、削ったほうがメッセージが伝わることもある。そのバランス調整が一番難しかったですね」と制作を振り返った。──合宿中の制作過程について、詳しく教えてください。
まず僕が作った骨組みに、コモリタさんがメロディを重ねるところから始まりました。その後、Sunnyくんは人が歩く音や、ロゴが動く音を加えて、坂本くんはベースを担当しながら、全体のバランスを調整してくれたんです。みんなの持ち寄る素材が想像を超えてくるので、音を重ねるたびに驚きがありましたね。普段は同じ音楽業界で仕事をするライバルかもしれないけれど、共作することで、お互いへのリスペクトが生まれる。今回のサウンドロゴは、仲間と一緒に作ったからこそ生まれた音だと思います。

──サウンドロゴの終盤に鳴るフレーズは、どのように生まれたのでしょうか?
あれは、学校のチャイムを崩して作ったものなんです。渋谷は昼と夜で人がガラッと入れ替わる、カオスな街。その入れ替わりのタイミングは、学校でいう放課後に近いなと思って。そこから“渋谷の放課後”というテーマを決めて、放課後のワクワク感をサウンドに込めました。

──サウンドロゴの終了と同時に“放課後”が始まるんですね。
すごく壮大なストーリーになって感激しました。一流の人たちが想像を膨らませて、それぞれのアイディアを出してくれた。誰かの発想を受け取った人が、また違う解釈を重ねていく。それも「メイト」というテーマに合っていますよね。
──今後、このサウンドロゴがどんな人に届いてほしいと思いますか?
渋谷で働いている人、仕事終わりの“放課後”を楽しみにしている人に聴いてほしいですね。渋谷は朝夜問わず、人が何度も入れ替わります。渋谷から出る人も、渋谷に来る人も、このチャイムを聴いてワクワクしてもらえたらうれしいです。


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